こんにちは。明峰(めいほう)です。
元号が平成から令和になったことで、祝日の天皇誕生日が変わりましたよね。
今上天皇の誕生日は2月23日なので、令和の時代はずっとこの日が天皇誕生日となります。
カレンダーを見ると12月23日(上皇陛下の誕生日)は平日です。
ここで疑問がわきました。
- 12月23日(上皇陛下の誕生日)は平成の日にならないのか?
- 昭和の日はなくならないのか?
- 歴代の天皇誕生日はどうなっているのか
調査するうちに、天皇誕生日だけでなく、即位の日が祝日になっている場合もあることが分かりました。
情報は、内閣府のホームページ・Wikipedia・皇室典範特例法・ネット上の記事などから集めています。
参考にしてもらえたらうれしいです。
目次
平成の日がない理由!歴代の天皇誕生日や即位の祝日ついて調査してみた!
昭和の日はあるのに平成の日がない理由を調べてみました。
祝日に平成の日(上皇誕生日)がない理由は二重権威を回避するため
皇室典範特例法を読むと、
『5.その他(3)国民の祝日に関する法律の一部改正』には、
・国民の祝日である天皇誕生日を「12月23日」から「2月23日」にあらためるものとする
と書かれています。
代替わりによって、祝日が今上陛下の誕生日(2月23日)に代わるのは当然ですよね。
しかし、上皇陛下の誕生日(12月23日)が、上皇誕生日(平成の日)にならない理由はなぜなのでしょうか。
ウィキペディアにこういう記述がありました。
上皇の誕生日:12月23日
平成時代(1989年1月8日 – 2019年4月30日)は祝日とされた第125代天皇明仁の誕生日である12月23日は、退位後の令和元年(2019年)より平日に戻る。これは存命中である先帝たる上皇の誕生日も祝日にすることが、今上天皇との間で「二重権威」を生ずるとの懸念を払拭するため、天皇の退位等に関する皇室典範特例法の附則で定められたものである。
引用元:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5
・二重権威を生ずるとの懸念を払拭するため
とあります。
要するに、天皇陛下と上皇陛下が同時に存在することで、どっちが上かみたいな話になっては困るというわけですね。
歴代天皇にまつわる祝日
歴代の天皇について調べると、天皇誕生日だけではなく「即位の日」が祝日になっていることもありました。
建国記念の日 | 2月11日 | 神武天皇(初代天皇)の即位日とされる旧暦の1月1日を太陽暦に換算した日付 |
昭和の日 | 4月29日 | 昭和天皇の誕生日 |
文化の日 | 11月3日 | 明治天皇の誕生日 |
天皇即位の日 | 2019年5月1日 | 今上陛下がご即位された日 |
即位礼正殿の儀の行われる日 | 2019年10月22日 | 即位礼正殿の儀の行われた日 |
昭和の日はなくならない
昭和の日4月29日はもともと昭和天皇の誕生日です。
しかし、上皇陛下が平成の天皇にご即位されたときに12月23日が天皇誕生日になりました。
そのため昭和の天皇誕生日が廃止になる可能性もあったのですが、ゴールデンウィークの一角を構成する祝日を廃止することで国民生活への影響が懸念されました。
そこで4月29日を「みどりの日」として祝日を存続させることにした経緯があります。
さらにその後、祝日改正法により2007年以降は「みどりの日」を、5月4日(国民の休日)に移して、4月29日は昭和の日に改定されました。
国民の祝日に関する法律では、昭和の日の趣旨を次のようにしています。
・「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み(かえりみ)、国の将来に思いをいたす」
つまり現在では昭和の日は、昭和天皇の誕生日という意味ではなく、昭和の時代を顧みる日という解釈になっているということですね。
まとめ
今回は
- 上皇陛下の誕生日である12月23日が平成の日ではない理由
- 歴代天皇にまつわる祝日
について調査しました。
それではおさらいです。
- 12月23日が上皇誕生日または平成の日とならないのは二重権威を避けるため
- 二重権威とは、今上天皇と上皇陛下が同時に存在することでどっちが上かという問題が起こること
- 歴代の天皇にまつわる祝日については本文をご覧ください
- 昭和の日は無くならない
- 現在では、昭和の日は「昭和の時代を顧みて将来を思う日」という解釈になっている
以上で今回の記事を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。