こんにちは。
「100日後に死ぬワニ」が終わりましたね。
自分はこの作品を途中から知って、1話から読み直したパターンの人です。
最初は何気なく読んでたんですけど、残り日数が40~50日ぐらいの時でしょうか。
段々終わりが近づいている気持ちになってきて、ほほえましいような話の時でも「逆にさみしい」という感覚になってきました。
残り10日ぐらいからは、日中は若干の憂鬱さを抱えながらも、19時の投稿を待ち遠しく思うという感じでしたね。
この記事を読みに来てくれたあなたは、「100日後に死ぬワニ」を読み終えていると思うので、ネタバレを気にせずに遠慮なく書いてます。
記事の内容は、
- 最終回の感想
- 書籍化・映画化・追悼ショップでのグッズ販売に対して思うこと
を自由に書いてます。
この記事は、作品は素晴らしいけど告知のタイミングが最悪というスタンスで書いています。
映画化などの告知に関しては否定的な意見を多く書いてるので注意してください。
目次
100日後に死ぬワニにはロスがなかった!最終回直後の映画化や追悼ショップのグッズ販売は冷めた!
これまでは毎日19時に最新話が投稿されていましたが、最終回は19時20分の投稿でした。
私は「あれ?来ないな」と思っていて、何度もツイッターを開いたり閉じたりしていました。
なかなか投稿されないためにネットでは、「ワニくんが死んだから投稿がないってオチ?」などという声もあったらしいですね。
配信が遅かったのは、そういう戦略だったのでしょうかね。
100日後に死ぬワニの最終回は素晴らしかった!終わり方の感想とラストの考察
最終回の感想ですが、個人的には作品の終わり方は良かったと思います。
終わり方が良かったと思う理由は
- ワニくんの痛ましい姿が描かれてなかったこと
- 亡くなった理由が善意ある行動によるものだったこと
- 仲間たちが悲しむ姿が描かれてなかったこと
など、読んだ後に暗い気持ちにならなかったからですね。
死んだ場面や、仲間がボロボロと泣き崩れるところにフォーカスして悲劇的に描かれていたら、2~3日は憂鬱さがマックスだったかもしれません。
個人的な解釈は蛇足だと思いますが、ラストの満開の桜の花びらが舞い散る場面は、
「命の儚さ」「散り際の美しさ」「人生の素晴らしさ」など色んな意味が込められているかと思います。
もしかしたら花びらの一枚一枚が、すべての人の人生を表しているかもしれませんね。
最終回のあと、仲間たちはワニくんの死を受け入れて生きていかなければなりません。
そして桜が満開の季節が来るたびに、それぞれにワニくんがいた日々のことを思い出すことでしょう。
そんな彼らにもいつか終わりが来る。
いつかはわからないけど、いつか必ず。
2020年3月20日は、ワニくんの人生が終わった日であり、仲間の人生を大きく変えてしまった「始まりの日」でもある。
この作品の「いつか終わりが来る」というテーマにふさわしい終わり方だったと思います。
私は最後のコマをそんな風にとらえました。
あなたはどう受け止めましたか?
追悼ショップでグッズ販売の告知にはドン引き
ここからは、筆者の通常の言葉遣いになりますので注意してください。笑
本当に最終回は素晴らしかったですよ。
なのに!
悲しみにくれる間もないうちに、続報で映画化だのグッズ販売だの一気に商売になってしまったのが本当に残念!
いや、商売するのはいいんですよ!
「終わりを意識して一日一日を大切に生きよう」って、すごく考えさせられたので感謝しているんです。
でもね。
告知のタイミングが最悪なんですよ!
1ヶ月。
いや、一週間・・・
せめて3日ぐらい待てなかった?
LINEスタンプや書籍化はアリでも映画化はナシ
書籍化の話は最終回の前に知ってたから、自分はアリだと思ってました。
ぶっちゃけ書籍化されたら「買おう」と思ってました。
時々読み返したくなる作品だと思うからですね。
LINEスタンプもOK。
だが、映画化。お前はダメだ。
映画化の告知は、日本中がワニロスを感じて「もう一度ワニくんに会いたいよぅ」ってなってからでしょ?
葬式どころか、まだお通夜も済んでないうちに映画化するって言うかね。
というか、ワニくんが死んだことを自分の目で確認していない人もいるんだよ?
仕事とかで最終回をリアルタイムで見られなかった人は、最終回よりも先に映画化とか知っちゃったかも知れないじゃない?
そういう人、いっぱいいたと思うよ?
映画化されることを知った後に最終回を読んでも、ワニくんが死んだ感じがあんまりしないと思う。
「でも、映画化されるんでしょ」って思っちゃうから、なんとなく生き返るみたいな感じになりそうじゃない?
告知のタイミングが最悪だったと今ならわかってくれるかな。
そりゃ、作ってる『100ワニ』のプロジェクトチームからしたら
「やっと終わった!これからが本番だ!」って感じだったのかもしれない。
でも、たった数時間後に全力の告知はデリカシーなさすぎだと思った。
ファンのみんなはワニロスを感じたかったと思うよ。
「ワニくん死んじゃって悲しい」
「もっと毎日を大切に生きよう」
「家族や友達との時間を大事にしよう」
ってワニロスで感じることができたんじゃないの?
深みでしょ。そこは。
最終回でワニくんは死んじゃってる(はず)なんだけど、続報がポップすぎるせいで死んじゃった感が全然ないんだよ。
最終回が気になって仕方がなかったのに、グッズだの映画化だのを先に知っちゃった人に謝ってあげてほしい。
それに、読者のほとんどは「きくちゆうき先生」一人の作品だと思ってたからね。
いや、漫画を描いてるのは先生一人なんだろうけど、「実はプロジェクトだったんか~い!」ってなったら受け止め方が違う。
作品が完結した後にグッズ化や映画化の話が持ち上がって、そこからプロジェクトがスタートしたら気持ち的には全然OK。
でも最終回の数時間後に万全の告知をやったら、ファンからしたら「踊らされた感」がすごかったと思う。
とくに「100日後に死ぬワニ」って『死』っていうデリケートなテーマを扱ってるから、タイミングには細心の注意を払ってほしかった。
余韻にひたろうとしてたら、いきなり審判が「ピッ!ピッ!ピ~~~~」ってホイッスルを吹き鳴らした感じ。
ダウンタウンの浜ちゃんにデッカイ声で「終~了~~~~」って言われたようなもの。
何度も繰り返しになるけど、余韻が欲しかった。
たくさんの告知のせいでワニくんへのロスが全然なかった。
いきものがかりの曲も良い曲なんだろうけど、複雑な気持ちだったせいであんまり心に残らなかった。
最後の最後でぶち壊された。
ワニくんが作品の外で本当に死んじゃったと思う。
本当に残念。
まとめ
今回は100日後に死ぬワニの最終回の感想や、追悼ショップでのグッズ販売や映画化などについて記事を書きました。
一言でまとめるなら、作品は素晴らしかったのに、作品の外で台無しにさせられた気分という内容でした。
完全に個人的な感想なので、読んでくださった方の中には共感してくださった方や、中には反感を抱かれてしまった方もいるかも知れませんね。
本文中でも言ってますが、グッズ化などで収益を上げること自体は全然いいと思ってます。
というか、良い作品を作るためにはしっかり稼いでもらわないといけません。
ただ、追悼ショップや映画化の話の告知のタイミングだけ、どうにかならなかったのかとつくづく思います。
どんなに短くても最低3日は開けてほしかったです。
でも作品が素晴らしいことには変わりはないので、書籍化されたら私はたぶん買うと思います。
「いつか必ず終わりが来ることを意識して毎日を大切に生きる」
いつも心の片隅にこの気持ちがあるだけで、
- 今、自分が何をするべきなのかを考えよう
- もっと時間を大事にしよう
- 家族や大切な人に優しくしよう
と思い出させてくれる作品だと思います。
私は「100日後に死ぬワニ」をリアルタイムで読めて良かったです。
きくちゆうき先生、最終話までお疲れさまでした。